2009年2月13日 (金)

未来をよこせ②~試用期間中の解雇は不当!本田福蔵の闘い

「2008年12月2日、勤務していた会社から試用期間中に解雇された本田福蔵(よしぞう)さん(23)は、解雇無効と地位保全を求めて大阪地方裁判所に仮処分を申し立てた。「仕事がしたい。」「あきらめたくない」。若者の願いを伝える闘いが始まった。

午前7時半。12月2日、大阪・北区。出勤する会社員にマイクを使って呼びかける若者がいた。本田福蔵さんだ。小さい時から、親、友人らと登山やキャンプによく行き、自然と関わる仕事に就くのが夢だった。大学受験も農業や畜産、水産関係の学校を受け、最終的に工業大学へ進学。授業や教授の話を聞くうちに、漠然としていた夢は「土木」という仕事になった。自然とのかかわりもあり、社会生活には欠かせない仕事。将来に向けての思いが固まった。

海外の土木の知識を身につけられるようにと、英会話サークルに入った。就職活動も最後まで土木にこだわった。4年生の10月、すでに土木以外の会社から内定を得ていたが、就職活動を再スタート。周りからは反対されたが、自分の納得のいく仕事がしたいと夢にかけた。そして08年1月、日本基礎技術株式会社から内定通知。何とか先が見えてきた。

同年4月、新卒の技術系社員として入社。早速、工場での機械整備・分解などの研修が始まった。覚えることも多く、毎日が必死だった。それでも機械について一つ一つの作業を着実にこなしていこうと頑張った。6月末になると、なぜか自分と同期のAさんにだけ、いつも注意が厳しくなった。「作業ができなさすぎる。」「間違いばかりするな。」「失敗するとやめさせる。」 気になったが、もと頑張らないとと逆に奮起させられているようにも感じた。研修中の7月11日、同期の中から現場に出るメンバーが決定した。本田さんとAさんには「もう少し工場で頑張ってもらう。でも7月中に現場の配属先が決定するから」と告げられた。他のメンバーに先を越されたが、自分も7月中に現場に出ていくという言葉が聞け、うれしかった。

ところが7月27日の夜、母・尚子さんから電話がかかってきた。「会社の人から、辞めさせてほしいって言われたけど。」本田さんはあまりの内容にとても信じられなかった。尚子さんは、会社からの呼び出しに「何事か」と出かけたという。その場で「このままの状態では大事故になりかねない。現場に出せないので、息子さんには会社を辞めてほしい」。説得は4時間にものぼり、応じようとしない母尚子さんに会社は「本田君が犯罪でも起こしてくれていたら、もっと解雇しやすいんですけどね」とまで平然と言ってのけた。

7月中に配属先が決まるのじゃなかったのか。翌日、不安を抱えながら出社すると、工場では普段と変わらない機械整備の研修が待っていた。やっぱり何かの間違いだったんだ。安心して次の日も同じように出社すると、工場ではなく食堂に呼び出され、告げられた。「試用期間中なので、会社は採用をいつでも自由にとりけすことができる。」

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08年7月29日、午後。本田福蔵さんは社員食堂で突然の解雇通告を受けた。

会社は「このまま現場に出せば大怪我をする。そうなればお前自身や家族だけでなく、社員や会社にも影響が出る。自主退職願を提出するか、採用取消通知を受け取るか」と迫った。自主退職を勧められたが、納得がいかず、「自主退職願は書けません」。上司は、「いいよ。それがお前の判断なら」。会社から出ていくよう命じられた。

3か月前に入社したばかり。あこがれの「土木」の仕事と、必死に研修を受けてきた。上司から「7月中に配属先が決まるから」と聞かされ、いよいよ現場業務が始まると意気込んでいた矢先のことだった。すぐに労働組合・なかまユニオンと弁護士に相談したが、会社が解雇理由とした「間違いを繰り返す」「睡眠不足で注意力の低下が見受けられる」が頭から離れなかった。確かに、機械整備の仕事が遅かった時もある、研修中に寝坊して遅刻したこともある。会社の言っていることも間違ってはいないのでは・・・。

悩みながらも、解雇撤回を求めてユニオンに加盟し、団体交渉をすることにした。2回の団交では、解雇理由が事実と異なることやオーバーなものが多いと訴えたが、解雇撤回には至らなかった。だが、交渉の中から過去にも今回と同じ形で試用期間中に解雇されたと思われる人がいることが分かった。

本田さんが解雇通知を受けた日も、実は同じように通告を受けた人がいた。同期のAさんだ。彼の辞めさせられ方も、本田さんと全く同じ。まず会社から親に解雇したい旨が伝えられ、その後本人に通告。Aさんは本田さんと入れ違いに食堂へ呼び出され、「次の会社で頑張ってくれ」。Aさんはそのまま自主退職した。自分だけじゃない。こんなことは止めさせたい。

争議となって、気持ちが落ち着かないことが多い。団体交渉や社前のビラまきで「働きたい」と声を上げながらも、こんなことをしても会社からは好印象を持ってもらえない、矛盾したことをしているという思いがいつも頭をよぎる。 それでも、解雇無効と地位保全を裁判所に申し立てるところまで踏み切れたのには、同世代の闘う仲間の存在がある。松下争議の吉岡力さんや正社員化を求める大西真波さんの姿には勇気をもらった。1月16日には、本田さんを支える労働者・支援者が集まって、「日本基礎技術・本田君の不当解雇を撤回させる会」が発足。東江睦さん(24)は「同い年の者が手を挙げなくてどうするのか」と共同代表になることを表明した。

本田さんは会の結成で「会社前でのビラまきやマイクで訴えることへの抵抗感はまだ消えないが、嫌がっていては相手に思いは伝わらない。争議することを選んだ以上、悩んでいることを言い訳にしても仕方がない。もう迷っている段階じゃない」と気持ちに一つの整理がついたという。「自分が立ち上がったことで、少しでも会社のやり方が変わったらいいかな」。本田さんは自分の闘いに未来を託している。(週刊MDS1069・1070号より)

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2009年2月12日 (木)

2月17日”日本基礎技術・本田君の不当解雇を撤回させる会/関東”結成集会

2月17日(火)、”日本基礎技術・本田君の不当解雇を撤回させる会/関東”結成集会を開催します。

19:00~ 港区男女共同参画センター(リーブラ)/JR田町駅芝浦口から徒歩5分 

地図: http://www.kissport.or.jp/sisetu/libra/index.html

アメリカに端を発した世界金融恐慌。日本でもその影響はすさまじく、昨年秋から、雇い止め・解雇をされた労働者が12万人に上り、高校生、大学生の内定取消しも、1月1215人を数え、過去最高を記録しています。しかし、昨年までの戦後最長の好景気を記録していた日本において、大企業は200兆円を超える内部留保金を保持しているとも言われていますが、企業はこの留保金に手をつけることなく、労働者の解雇、雇い止めを行っており、政府・厚生労働省はそれを黙認しているに等しい対策しか講じていません。このような不況を口実とした労働者の解雇、雇止めが行われる中、とりわけ、高校生、大学生の内定とりけしなどは、前途ある若者の未来を閉ざすものといっても過言ではないと思います。

しかし、そんな状況の中、「若者に未来をよこせ」と立ち上がった若者たちが多数います。その中の一人が本田福蔵(ほんだよしぞう)君です。本田君は2008年4月、数社の内定を断り、日本基礎技術(株)という会社に就職しました。辛くもある研修の日々を、しかしやりがいと未来への希望の中で送っていた本田君に、7月退職勧奨が突き付けられます。研修中に呼び出された本田君は、突然会社の部長から、試用期間中にも関わらず、仕事をやめてほしい、でなければ解雇すると言い渡されたのです。本田君は自分から辞めることはないと納得しませんでした。そのため、解雇されることに至ったのですが、その過程での「これまでも(試用期間中の自主退社は)あった」との上司の発言から、試用期間中にふるいにかけ自主退社という形でやめさせるということが繰り返されてきたことが判明したのです。

本田君はこう語っています。「この争議を多くの人に知ってもらうことで、こういった企業の無責任な態度への歯止めになるのではと。解雇された時は何も言えなかった。あきらめ半分で提訴など無理だと思っていたがだんだん変わってきた。会社の言い分は事実とは違う。このままでは辞めたくない。自分が選んだ道にあきらめがついていない。まだやれる。続けたい。」

先立って、関西では彼の闘いを支援する会が結成されました。関東でも立ち上がった本田君を支援するために、「日本基礎技術・本田君の不当解雇を撤回させる会/関東」を立ち上げます。

つきましては、この結成集会に、若者の未来を拓くため、是非多くの方にご参加頂き、今後の活動を共に担い、支えて頂けるようお願い申し上げます。(東京、I)

”本田会”準備会

”本田会”blog→http://blog.livedoor.jp/futoukaiko/

”本田福蔵の闘い”リーフレット→「honda_leaflet_ver1.pdf」をダウンロード

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2009年2月11日 (水)

内定取消し者数1215人に

先日の内定取消しの記事に関連して。

1月30日、厚生労働省は、3月卒業予定者の内定取り消しの状況についての最新報告を出しました。それによると、1月23日現在、全国のハローワークで把握できた限りにおいて、内定取消し者数は、271の事業所で1215人にのぼることが明らかになりました。

昨年12月時点では172事業所、769人であったのが、内定取消しに対する批判が上っているにも関わらず、増加し続けています。(東京、K)

厚労省 「新規学校卒業者の採用内定取消し状況について」http://www.mhlw.go.jp/houdou/2009/01/h0130-9.html

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2009年1月18日 (日)

未来をよこせ!①ー内定取消を許すな

 「マネーゲーム」というギャンブルから引き起こされた世界金融恐慌が猛威をふるっている。実体のないギャンブルの世界が実体経済にとんでもない打撃を追わせた。そんな中、日本では非正規労働者の雇止めと高校生、大学生の就職内定取消が相次いで行われている。

現在、厚生労働省の『非正規労働者の雇止め等の状況について』では新規採用者の内定取り消しは769人上り、前回11月25日発表の約2.3倍に増加した。内訳は高校生137名、大学等が632名であり、取り消し理由は「企業の倒産」が207人、「経営の悪化」が555人である。

 ある企業に内定がきまると、他の企業に新規採用される可能性は事実上失われる。そのため、採用内定が取り消されると、採用内定者は就労の機会を奪われ多大な損害を被る。また、内定をもらうなかで、学生は就職する企業を一つに絞るという選択をすることもあり、その過程で「本当に自分が働きたい会社」を真剣に考えている。そのように真剣に考えた自分の将来の青写真がいきなり閉ざされる学生を考えるとき、採用内定取消を簡単に許す訳にはいかない。この記事では採用内定の取消しが許されるのか、労働法から考察する。

・法的性格の変化
 以前は「特別な事情がなければ内定から正式採用までの一連の手続全体を労働契約締結の過程」とする締結過程説や、「採用内定は、卒業した際は労働契約を締結すべき旨の予約である」とする予約説もあったが、これらの説では損害賠償請求が認められる余地はあるが、労働契約の締結自体は認められず、内定者の保護に不十分であった。そのため、現在は学説の通説、判例ともに「採用内定によって労働契約そのものが成立する」労働契約成立説をとるのが一般的になっている。

・労働契約成立説
 この説では採用内定を解雇権留保付始期付労働契約とみる。これは現実に就労するという意味で「始期付」きであり、従業員として適格性を疑わせる事実が判明した場合に備えて「解雇権留保付」きであるとされている。しかし、労働契約であることにかわりはないため、採用内定取消しが行われた場合採用内定取消しの無効の労働契約上の地位確認を主張しうる

・採用内定取消しは許されるか
判例は採用内定取消しは「採用内定当時知ることができず、また知ることが期待できないような事実であって、これを理由として採用内定を取消すことが解約権留保の趣旨、目的に照らして客観的に合理的と認められ社会通念上相当として是認することができるもの」でない限り許されないとして、通常の解雇と同様に厳格に判断している(大日本印刷事件)。

・どのような場合「客観的に合理的でと認められ社会通念上相当として是認することができる」か
例①内定者が学校を卒業できない場合
 ②健康を著しく害した場合
 ③公安条例違反の現行犯として逮捕され、起訴猶予処分が発覚した場合(近畿電通局事件)
 
 採用内定取消しが無効と判断された事例
例①採用内定当初から内定者が陰気な印象で不適格と思いながら、これを打ち消す材料が見つかるかも  しれないとして採用内定としたが、これを打ち消す材料がでなかったため、内定を取消した場合   (大日本印刷事件)
 ②確たる証拠がなく単なるうわさに基づく取消しの場合

 また使用者の経営上の理由による内定取消しは、内定時に予測のできなかったような重大な経営状態の激変がない限り、認められるべきではない。

・内定を取消されたとき
①裁判所に対し内定無効の主張および地位保全の仮処分
②無効な内定取消しがなされたことは、使用者の誠実義務違反による債務不履行責任(民法415条)ま たは期待権侵害を理由とする不法行為責任(709条)を根拠づける。これらを理由とする損害賠償請 求。

 このように内定取消しは労働法上も厳格に扱われるべきである。しかし、現実にはあまりにも簡単に学生の未来を閉ざす内定取消しが簡単に行われている。すでに個人労働組合に加入し、会社に団体交渉を求めている学生もいる。内定取消しが行われたときは下記のような労働組合に相談し、支援を受けるのがよいであろう。

首都圏なかまユニオン(個人から入れる労組)
http://nakamaunion.blog.ocn.ne.jp/go/


 ちなみに厚生労働省は新卒者の内定取消しをした企業名の公表に乗り出している。
 公表規準は①2年以上連続して内定を取り消した②1年で10人以上の内定取り消しをした企業で、ほかの就職先を確保しなかった③事業活動の縮小が伴わなかった④対象者に取り消し理由を十分説明しなかった⑤取り消しをした学生に対し就職先の確保などの支援をしなかった–の5項目。1つでも該当すれば企業名を公表するとしている。
 しかし、企業名の公表のみでは内定取消しを実質的に防ぐものとはいえない。内定取消しにより学生には低く見積もっても1年就職の遅れが予想されるではなく、上述したように自分で選択した企業からの裏切りは深く心を傷つけるものとなる。厚生労働省にももっと厳格な罰則を企業に課すよう求めていく必要がある。

 グローバル企業は金融恐慌以前の好況期に内部留保金を76兆円も溜め込んでいる。今こそそれを吐き出させ、株主、経営者中心の会社から労働者中心の会社へと転換させるよう!

参考文献
『労働法[第3版]【伊藤真実務法律講座1】』弘文堂、2008年12月
『労働法【伊藤真試験対策講座14】』弘文堂、2006年12月

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2008年11月25日 (火)

12月14日 私たちを使い捨てるな!派遣労働の禁止を求めるシンポジウム

12月14日、件名のシンポジウムを開催いたします。

派遣法の改悪案が11月4日、国会に提出されました。

本改正案の大きなポイントは、「常用型派遣の期限の撤廃」、「事前面接の解禁」、「直接雇用申し込み義務の廃止」と、働く私たちにとって不利益になることがたくさん。派遣法は年々、企業の利益をまもる法律へと、その本性をあらわにしてきています。

また、金融危機による影響で、大企業が次々と数百人単位での派遣社員の切り捨てを始めています。

「そもそも人の賃金をピンはねし、労働者供給=人身売買を合法化する派遣法はいらない」、わたしたちはそう主張します。

じゃ、今の派遣労働者はどうなる?企業は雇用を減らすんじゃない?・・・みなさんはどう思われますか。

今回のシンポジウムではそんな疑問を解消し、雇用安定に資する政策はどのようなものが考えられるか考えていきます。派遣法の廃止を訴える鎌田慧さん、唯一違法派遣で法的な救済を受けた松下プラズマディスプレイ・偽装請負訴訟08425日大阪高裁勝訴)原告の吉岡力さんや、「私たちを使い捨てるな」と声上げ闘う若者らパネリストからの話をうけ、今後の可能性、展望など議論します。ぜひご参加ください。

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12月14日(日) 私たちを使い捨てるな!派遣労働の禁止を求めるシンポジウム

13:30START エデュカス東京(全国教育文化会館)

MAP http://www.zenkyo.biz/map.html

パネリスト* 

ジャーナリスト 鎌田 慧さん/

1938年青森県弘前市生まれ。弘前高校卒、早稲田大学文学部卒。新聞、雑誌記者をへてフリーに。「人材派遣法は最大の悪法」と鎌田さんは断罪する。非人間的な労働を導入したトヨタ工場で自ら働き、その内部の様子生産現場の変化を社会的問題として訴えるなど。著書には「自動車絶望工場」「反骨-鈴木東民の生涯」「六ヶ所村の記録」「ドキュメント賭場」「日本列島を往くⅠ・Ⅱ」「怒りの臨界」「原発列島を行く」その他多数。

松下PDP偽装請負事件原告 吉岡 力さん/

2004年1月派遣会社パスコより派遣され、松下PDP製造業務に従事。2005年5月、これが偽装請負であることを大阪労働局へ告発。大阪労働局はその後調査を実施し、偽装請負を認定し是正指導。2005年8月より期間社員として同社入社。しかし、入社後隔離作業を命じられ陰湿な嫌がらせを受けた上、2006年1月雇い止めに。期間社員時の人権侵害の認定、地位確認を求め提訴。大阪地裁では不当敗訴するが、高裁にて2008年4月勝訴判決を勝ち取る。 詳細は 吉岡さんBlog→ http://blog.livedoor.jp/fmwwewwmf/ もしくは吉岡会HP→ http://www.yoshiokakai.org/index.html

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(東京、K)

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2008年11月 3日 (月)

"死ねというなら死んでやる”佐久間忠男さんハンストレポート

10月31日、前回紹介した佐久間さんのハンスト現場に、私も少しだけでも参加しようと足を運んだ。

ハンスト5日目であり、どんな様子かと多少の心配を抱きながら、議員会館前を歩いて行くと、見えてきた横断幕、「死ねというなら死んでやる。後期高齢者医療制度廃止」の文字。

私の心配をよそに、当人は「血圧計?あっ持ってくるの忘れたな。あはは。まあ大丈夫やろ」という元気っぷり。

10月にしては数日寒い日が続いたが、訪れる訪問者を迎えてはおしゃべりをし、支援者とともに道行く人にチラシを配ってアピールする。

13時には多忙なスケジュールの合間を縫って、山内徳信参議院議員が訪れて下さり、77才と74才のトークに花が咲く。

佐久間さん、「戦後の焼け野原から、社会を再建しようと必死でやってきた私たちの世代にとっては、その延長線上にある今、年寄りは早く死ねというようなこんな社会になってしまったということに、死んでも死にきれんという思いがある。誰かがものゆわんといかん。」と、このハンストに至った思いを語る。それを真剣なまなざしで受け取った山内議員、「日本にまだこんなすごい人がいたかと驚いて、感激した!」と目を輝かせながら答えた。

医療費亡国論を基調とし、「医療費が際限なく上がっていく痛みを高齢者自らの感覚で感じ取っていただく」ことを第一義的な狙いとして設計されたこの制度。

保険料負担と、滞納すれば保険証を取り上げさえするこの制度に圧迫された低所得のお年寄りの怒りを、そして、あの戦争をくぐり抜け戦後一貫して豊かな社会と働く者の権利を求めて闘ってきた佐久間さんの、優しい笑顔の裏にある気骨を深々と感じた一日でした。(K、東京)

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(写真右が佐久間さん)

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(山内徳信さんと佐久間さん)

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2008年10月26日 (日)

後期高齢者医療制度の廃止を求めて国会前でハンストをするおじいちゃん

先日お伝えした27日の1DAYアクションの日から5日間、”後期高齢者医療制度を廃止させる会”呼びかけ人である、佐久間忠夫さんが厚生労働省前でハンガーストライキを行います。

スローガンは”死ねと言うなら死んでやる!”(ここ、厚生労働省前で。。)

医療費のかさむ高齢者の受診抑制を促して医療費を圧縮しようとする、この制度の本質をつく、なんともどきっとするスローガン。

佐久間さんは以前にも他問題でハンガーストライキを行ったが、その時の様子を知る人によると、医者が本当にもう辞めないと危ない、頼むからやめてくれと懇願するという事態にまで至ったそう。文字通り、命を削っての抗議行動となる。

佐久間さんは「おじいと孫の抗議行動にしたい。」と若者もこの行動に参加してほしいとよびかけている。

詳細は 後期高齢者医療制度を廃止させる会Blogにて→URL:http://koukiiryouseidono.seesaa.net/

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2008年10月22日 (水)

10月27日”NoWar!NoPoverty!”1DAYアクション

10月27日”戦争と貧困をなくす!”1DAYアクションに他団体とともに取り組みます。

「こんな不安定な生活はもういやだ」「広がる貧困をなんとかしろ!」「人らしい働き方がしたい」という私たちの要求を、直接関連省庁に届けにいきましょう。

貧困問題関連では以下の取り組みがあります。

● 松下PDPの偽装請負を告発した吉岡力さん裁判関連…最高裁前宣伝行動/第一次署名提出行動/パナソニック東京支社への要請

● 内閣府へ”06骨太の方針”、社会保障費年間2200億円圧縮方針の廃止要求

● 厚生労働省直接請願アクション、ヒューマンチェーンで厚労省を取り囲もう。

● 日本学生支援機構・・・奨学金返済免除、負担減要求

スケジュールの詳細は以下のPDFをご参照ください。どなたでもご参加いただけます。参加ご希望の方は事前にご連絡を頂けるとありがたく思います。

「1day.pdf」をダウンロード

(K、東京)

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2008年10月14日 (火)

10/19 反貧困世直しイッキ大集会

10月19日、”貧困問題”に取り組む多様な市民団体で構成される反貧困ネットワーク主催の下記イベントが催されます。

様々なテーマでの分科会あり、音楽あり、カフェあり、パレードあり。

私たちも、吉岡署名ブースを設置します。ぜひご参加ください。

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反貧困世直しイッキ大集会

10月19日(日) 13:00~START @東京・明治公園(千駄ヶ谷駅より徒歩7分)

分科会Program―住まい・労働・食の危機・多重債務・コトバの貧困・社会保障・後期高齢者医療制度・女性と貧困・子どもと貧困 etc..

詳細は 反貧困ネットワークBlog http://d.hatena.ne.jp/hanhinkon/

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(東京.K)  

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10月8日定例学習会”貧困の現場から~生活保護ケースワーカーが語る”報告

今回のテーマは“貧困の現場から~生活保護ケースワーカーが語る”。

 この道20年のベテラン生活保護ケースワーカーであり、”反貧困アクション関西”代表の奥森祥陽さんを講師に招き、生活保護制度とその変遷について話を聞いた。
 生活保護窓口に寄せられる様々なケースから、貧困に陥りやすい日本社会の現状が指摘され、改めて貧困の実態やその拡がりを感じる。

 今回の学習会には、4月から働き始めたばかりの、若いケースワーカー3名が参加してくれていた。”貧困”と最前線で対峙するケースワーカーとして何をすべきか?という問いに対し、「仕事を進める過程で、矛盾や行きづまりを感じた時こそチャンス。そこで仕方ないと思考を止めるのではなく、何ができるか、と考えを進めていくことが大事」「貧困は決して自己責任じゃないんだ」と、奥森さんは熱意をこめて語りかけた。

 また現代の貧困を生み出した背景に何があるのか、”働く”現場はどう変わってきたのか?を学ぼうと、吉岡さんの松下PDP偽装請負告発争議についても紹介。6月に行った講演の映像などを見て、現代の貧困を生み出した構造についても、参加者とともに理解を深めることができたと思う。

 初めて参加してくれた若者も多くのものが得られたようで、「働きだして、学生の時に学んできた利用者主体の福祉のあり方とのギャップを感じていた。」「現場だけではわからないことがたくさんある。こういう場に参加していくことは大切。」と話してくれた。今後もいろいろなテーマで定期的に学習会を続けていきたいと思う。
(東京、H)

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